詰将棋パラダイス誌 解答評価基準考
2009年 06月 02日
詰将棋パラダイス誌へ掲載された作品を解答される場合、
三つの義務があります。
◎作意手順を解答する
◎短評を書く
◎評価点を採点する
作意手順は、基本的に一つですが、
偶に余詰や不詰があるので、
見つけた場合はなるべく指摘しましょう。
詰手順は、(有名な古図式の場合)
「5二角成、同銀、4二銀、迄3手詰」と書きましょう。
解答の束をチェックしていたら、
「5二角成、同銀、4二銀まで」と、手数を書かない方がいました。
最後に手数を書かない解答は、
詰将棋学校なら手順が正解でも不正解扱いで良いと僕は思います。
私の所は会合の作品展なので、そこまで厳しくはしませんが。
短評は、長々と書くよりも
簡潔に10~20文字の短文を書くほうが良いです。
その短文を、一つの作品に2~5つ位書いたほうが、
担当者の立場で考えた場合、長評よりも断然好まれます。
・・・50~100文字も書いたら、滅多に使えません。
評価点を低評価にした場合は、
出来るだけ短評で理由を述べましょう。
評価点の採点ですが、必要な場合は
作品が掲載されたページの但し書きに有りますので、
よく確認して記入願います。
ここで、
解答初心者の方がよく疑問に思われるのが評価点の基準です。
明確な基準は無いので、常連解答者の皆様でも十人十色です。
僕は解答初心者の方に訊かれたら、こう答えます。
◆ABCの3点評価の場合、
・「初形が良い」「作意手順が良い」「詰上りが炙り出し」
「意外な合駒が有った」「面白い駒の動き」といった
良いと思う所が一つでもあれば、A点。
・平凡だなぁと思ったら、B点。
・「面白くない」「強引に課題に合わした手順」とか
良いと思わない所しか無かったら、C点。
◆1~5の5点評価の場合(順位戦)、
・良いと思う点が三つ以上有れば、5点。
・良いと思う点が二つ有れば、4点。
・良いと思う点が一つしか無ければ、3点。
・平凡だなぁと思ったら、2点。
・良いと思わない所しか無かったら、1点。
前者は、以前、詰パラ誌HP掲示板へも書きましたが、
後日、リアルにお礼を頂いて、恐縮した憶へがあります。
※但し、作品評価は作意手順や形に対する評価なので、
余詰や不詰だからといって低評価にしたりしてはいけません。
また「変化の手順が作意手順だったら良いのに」という意見で
低評価にするのは、誤評価と言えるでしょう。
「入玉形だから」「実戦形だから」「難しいから」といった理由で
低評価にするのは、最悪の評価基準ですのでヤメましょう。
逆に「難し過ぎるから高評価」というのも、悪い評価基準です。
特定の作品に対して、自分では理解出来ないけど好作だということは
予想がつくから高評価、としている常連解答者も多いと思われます。
よく判らないからといって、低評価にする必要性は無いと思います。
※もし自作が掲載されたら、無評価にするのがマナーです。
友達の作品だから高評価というのも、いけません。
過去に「(非入選級の駄作だけど、)自作だから高評価」として
顰蹙(ひんしゅく)を買った解答者も少なくありませんが、
誌上での印象が悪くなるので、絶対に慎んで頂きたいです。
あと「看寿賞作家だから」「半期賞作家だから」
「有名な作家だから」「プロ棋士の出題作品だから」といった理由で
作品の内容を診づに高評価にするのもいけません。
==========================================
以下は、僕の個人的な評価基準についてですが、
詰パラ誌でも○番目の辛口解答者と言われるだけあって、
評価基準は、取り分け厳しいと思います。
僕的には大抵、詰パラ誌一冊の中で、
1/3以上は「ABCのC評価の非入選級」、
1/3以上は「ABCのC評価の入選級」と評価しています。
低評価が多いので、短評もかなり多く書きます。
作品によっては、解く時間よりも短評を考える時間のほうが長い
なんて事もありますよ。
例えば、順位戦で5点を点けるのは
「作者の立場で観た場合、嫉妬するよな好作品」の時だけです。
(例:96年?順位戦A級の仲西師作(看寿賞))
あと、デパートだったので評価点は求められてませんが、
97年12月号の今村師作(最短手数七種合)も最高評価でした。
「初形が重たい」「こうしたらもっと短く作れるのに」といった
意見で低評価にするのは、僕は有りだと思ってます。
ただそれが、出来るだけ作者が納得出来る意見である事が
望ましいですが、難しいですよね。
僕も昔、ある半期賞作に唯一のC点とした時に、
作者(看寿賞作家)の方から理由を尋ねられ、「重い」と答えたら、
「有り得る意見だから」と納得して頂いたことがありました。
ちなみに自作の入選作は、過去に約30作ありましたが、
自己採点でB点とした作品は一作のみで、残りはC点です。
中には「自作でC点と思う作品は投稿するな」と叱る方も
おられますが、評価方法に明確な基準が無く
個々の判断に委ねられている現状では、致し方ありません。
(以前、元・大道棋教室担当の福島師に叱られました)
========================================
今後、気がついた所があったら、加筆するかもしれません。
三つの義務があります。
◎作意手順を解答する
◎短評を書く
◎評価点を採点する
作意手順は、基本的に一つですが、
偶に余詰や不詰があるので、
見つけた場合はなるべく指摘しましょう。
詰手順は、(有名な古図式の場合)
「5二角成、同銀、4二銀、迄3手詰」と書きましょう。
解答の束をチェックしていたら、
「5二角成、同銀、4二銀まで」と、手数を書かない方がいました。
最後に手数を書かない解答は、
詰将棋学校なら手順が正解でも不正解扱いで良いと僕は思います。
私の所は会合の作品展なので、そこまで厳しくはしませんが。
短評は、長々と書くよりも
簡潔に10~20文字の短文を書くほうが良いです。
その短文を、一つの作品に2~5つ位書いたほうが、
担当者の立場で考えた場合、長評よりも断然好まれます。
・・・50~100文字も書いたら、滅多に使えません。
評価点を低評価にした場合は、
出来るだけ短評で理由を述べましょう。
評価点の採点ですが、必要な場合は
作品が掲載されたページの但し書きに有りますので、
よく確認して記入願います。
ここで、
解答初心者の方がよく疑問に思われるのが評価点の基準です。
明確な基準は無いので、常連解答者の皆様でも十人十色です。
僕は解答初心者の方に訊かれたら、こう答えます。
◆ABCの3点評価の場合、
・「初形が良い」「作意手順が良い」「詰上りが炙り出し」
「意外な合駒が有った」「面白い駒の動き」といった
良いと思う所が一つでもあれば、A点。
・平凡だなぁと思ったら、B点。
・「面白くない」「強引に課題に合わした手順」とか
良いと思わない所しか無かったら、C点。
◆1~5の5点評価の場合(順位戦)、
・良いと思う点が三つ以上有れば、5点。
・良いと思う点が二つ有れば、4点。
・良いと思う点が一つしか無ければ、3点。
・平凡だなぁと思ったら、2点。
・良いと思わない所しか無かったら、1点。
前者は、以前、詰パラ誌HP掲示板へも書きましたが、
後日、リアルにお礼を頂いて、恐縮した憶へがあります。
※但し、作品評価は作意手順や形に対する評価なので、
余詰や不詰だからといって低評価にしたりしてはいけません。
また「変化の手順が作意手順だったら良いのに」という意見で
低評価にするのは、誤評価と言えるでしょう。
「入玉形だから」「実戦形だから」「難しいから」といった理由で
低評価にするのは、最悪の評価基準ですのでヤメましょう。
逆に「難し過ぎるから高評価」というのも、悪い評価基準です。
特定の作品に対して、自分では理解出来ないけど好作だということは
予想がつくから高評価、としている常連解答者も多いと思われます。
よく判らないからといって、低評価にする必要性は無いと思います。
※もし自作が掲載されたら、無評価にするのがマナーです。
友達の作品だから高評価というのも、いけません。
過去に「(非入選級の駄作だけど、)自作だから高評価」として
顰蹙(ひんしゅく)を買った解答者も少なくありませんが、
誌上での印象が悪くなるので、絶対に慎んで頂きたいです。
あと「看寿賞作家だから」「半期賞作家だから」
「有名な作家だから」「プロ棋士の出題作品だから」といった理由で
作品の内容を診づに高評価にするのもいけません。
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以下は、僕の個人的な評価基準についてですが、
詰パラ誌でも○番目の辛口解答者と言われるだけあって、
評価基準は、取り分け厳しいと思います。
僕的には大抵、詰パラ誌一冊の中で、
1/3以上は「ABCのC評価の非入選級」、
1/3以上は「ABCのC評価の入選級」と評価しています。
低評価が多いので、短評もかなり多く書きます。
作品によっては、解く時間よりも短評を考える時間のほうが長い
なんて事もありますよ。
例えば、順位戦で5点を点けるのは
「作者の立場で観た場合、嫉妬するよな好作品」の時だけです。
(例:96年?順位戦A級の仲西師作(看寿賞))
あと、デパートだったので評価点は求められてませんが、
97年12月号の今村師作(最短手数七種合)も最高評価でした。
「初形が重たい」「こうしたらもっと短く作れるのに」といった
意見で低評価にするのは、僕は有りだと思ってます。
ただそれが、出来るだけ作者が納得出来る意見である事が
望ましいですが、難しいですよね。
僕も昔、ある半期賞作に唯一のC点とした時に、
作者(看寿賞作家)の方から理由を尋ねられ、「重い」と答えたら、
「有り得る意見だから」と納得して頂いたことがありました。
ちなみに自作の入選作は、過去に約30作ありましたが、
自己採点でB点とした作品は一作のみで、残りはC点です。
中には「自作でC点と思う作品は投稿するな」と叱る方も
おられますが、評価方法に明確な基準が無く
個々の判断に委ねられている現状では、致し方ありません。
(以前、元・大道棋教室担当の福島師に叱られました)
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今後、気がついた所があったら、加筆するかもしれません。
by cadoya21
| 2009-06-02 15:45
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